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  3.  » 八句目、頂きます。

現在進行中  初霞の巻 

発句 春 白き峰越え来る里は初霞    花見川濤青
脇句 春 迎えに添える丹精の梅     小倉庵不易
相伴 春 蕎麦湯にも打ち手の気合い春の雪 浦霞影左
 四 秋 「鍋始めました」で、街の秋   青
 五 秋 此処彼処さだめなき世の落葉かな 易
 六 月 月明るくて居酒屋はしご     左
 七 雑 松前へ明日いちばんの北航路   易
 八 雑 祝儀盛り上ぐ伊万里の大皿    青
 九 春 角隠し春風なみだ小津映画    左
 十 春 遅日が繰らすセピアのアルバム  易
十一 花 声が降る花散る丘の始業式    青
十二 雑 モンスターママ教室に来る    左
十三 夏 上々の首尾にも遺恨麦の秋    易
十四 雑 サリンジャー逝きひとり飲む   青
十五 雑 横綱の重みを偲ぶ栃若時代    左
十六 秋 物を思はむそれぞれの秋     易
十七 月 名月や尖る心の溶けぬ夜     青
十八 秋 寝覚の床に蓼の花摘む      左
十九 雑 マイファニーバレンタインさあいつはね  青
廿  雑 二合斗りの米を炊く男(ひと)  易
廿一 夏 細身なり女性大食いこいのぼり  左
廿二 春 おぼろ月夜に鳴く鳥は何処    青
廿三 花 年足るゝ洞の栖(すみか)や花の蔭  易

八句目、頂きます。

濤青さま 八句目頂戴いたします。

七 雑 松前へ明日いちばんの北航路 易
八 雑 祝儀盛り上ぐ伊万里の大皿 青

“食は豊饒に満てり”大皿に盛られた料理の豪奢な様までが伝わってまいります。
「初鰹盛ならべたる牡丹かな 嵐雪」
伊万里の豪華な絵付けは、料理を食べ尽くした後も卓上の華やかさを失わせません。
ご祝儀の宴席にはもってこいの御器の内のひとつですね。

“盛り上ぐ”としたところが此の句の手柄。“伊万里の大皿”とこの宴席の情景をより一層華やかに浮立たせて見せてくれています。結構にございます。頂きました。

それではお続け下されませ、影左さま。
花の定座が近い事もありますので、秋季はお避け下さい。また、松前・伊万里と続きましたので、土地の名もなるべく外して頂けると有難いです。
よろしくお願い致します。 易低頭

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